TBS「クレイジージャーニー」でのやらせを公表、謝罪 番組は休止…爬虫類企画
TBSは11日、8月14日に放送された「クレイジージャーニー」2時間スペシャルと同日深夜のレギュラー枠で放送された爬虫類企画について、事前に準備した生物を、あたかもその場で発見したように撮影し、放送した“やらせ”があったことを公表し、謝罪した。現時点で、爬虫類ハンター企画では過去10回の放送中、6回も同様の不適切演出が判明。今回の問題について調査が終了するまで同番組の放送を休止することも発表した。
TBSは報道各社にFAXを送付。公式ホームページでも「『クレイジージャーニー』からのご報告とお詫び」として、事実を公表し、謝罪した。
8月14日の番組では、爬虫類ハンターがメキシコに生息する珍しい生物を探し捕獲する旅に同行取材する企画を放送した。番組内で紹介した6種類のうち、アリゲータートカゲなど4種類を事前に掘っていた穴に放つなどして、あたかも実際に捕獲したかのように撮影していた。
メキシコロケは7月2日から5日にかけて4日間行われ、現場ロケを担当した番組スタッフが、発見できなかった場合に備え、現地の取材協力者に依頼し、あらかじめ用意していた生物を穴や岩の下、湖などに放ち、それを“捕獲”したとして放送した。
現時点で、過去に10回放送された爬虫類ハンター企画について、うち6回で不適切演出があり、11種類の「事前に準備した」生物が撮影され、放送されたことも判明。実際に発見し、捕獲した生物は合わせて26種類だった。