N国・立花党首、丸山穂高議員に言及…「違法行為をしたわけではない」

 「NHKから国民を守る党(N国)」の党首で参議院議員の立花孝志氏(52)が12日、東京・参議院議員会館で本紙の単独取材に対応。5月に北方領土の国後島を訪問した際の言動で日本維新の会を除名され、現在はN国の副党首を務める丸山穂高衆院議員(35)について言及した。

 丸山氏は、「ビザなし交流」の日本側訪問団に同行した際、滞在先の国後島で、泥酔状態で同団の団長に「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか?」「戦争しないとどうしようもなくないですか?」などと発言。謝罪したものの、日本維新の会を除名処分となった。6月には衆議院で球団決議案も可決されたが、議員辞職はしない考えを示していた。

 丸山氏に入党オファーを出した動機をを、立花氏は「単純に、1人でも欲しいんでね。来てほしいというのは、もともとありました」と、党勢拡大のためであると回答。「(自身が当選した参院選で)2%は取る自信あったんですけど、僕が当選する自信はなかったので、開票前から声は掛けてました」と話した。

 入党当時は、議会やメディアで“袋だたき”状態だった丸山氏。だが、立花氏は「袋だたきになっていたから、守らなきゃいけないと思った。立法して責めるなら分かるけど、国会議員が感覚で責めてはダメですよ。彼は違法行為をしたわけではない」と、あえて手を差し伸べた理由を口にした。

 厳密に言えば、丸山氏には憲法違反の可能性はあるという。「憲法9条で『戦争を放棄すると』言ってるから、憲法99条の『国会議員の憲法擁護義務』に違反する可能性は否定しない」としつつ、「でも一方で、憲法には罰則がないんですよ。我々権力者に『ああしなさい、こうしなさい』と言っているわりには、何一つ罰則がない」と熱弁。「憲法を破ったときに罰則を、という法律を作らなきゃいけない部分があるのかなと。そういうところも、憲法改正するときに議論は必要なのかも」と持論を展開した。

 丸山氏が再三「戦争」というワードで物議を醸していることにも「問題提起に過ぎない」。「話した時に、『こいつ、ちゃんとしてるな』というのはあったので」と印象も明かした。その上で「ただ、誤解のないように言うと、彼のような思想の人を呼び集めたいわけじゃない。うちはいろんな思想の人を集める。うちに来たいという人は、基本的に受け入れる」とした。

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