N国・立花党首、NHKスクランブル化実現には「党勢拡大が近道」
「NHKから国民を守る党(N国)」の党首で参議院議員の立花孝志氏(52)が12日、東京・参議院議員会館でデイリースポーツの単独取材に対応。公約に掲げる「NHKのスクランブル化」について言及し、「公約以外の活動ばかり行っている」との批判の声に対して説明した。
立花氏は「遠回りに見えるようですが、やってるんですよ」と、地道にスクランブル化には取り組んでいると主張。「(NHKを)辞めて14年間、NHKのことしかしてこなかった。今は種をまいてます」と語った。
続けて「すべては時間が解決します。この党の名前で当選しただけで、あとはこの党を広げていくことが、NHKのスクランブル放送に繋がっていきます」と発言。「具体的にNHKのスクランブル化を進めていくのは、党勢拡大が一番の近道。(活動を)それしかしません、ということだと、これ以上勢力は増えません。すると与党側も『1議席ぐらい、別にいいか』となる」と持論を展開した。
NHKのスクランブル化自体は、時代の流れに乗った方策であると熱弁。「直接民主主義を前面に出して。NHKのスクランブル放送せざるを得ない動きになっていくわけです。これまでは、国会で710人全員が反対していた。今はこれを実現するために『710対0』を『708対2』にした感じ。この割合を上げていくための作戦を組んでいる。NHKのスクランブル化に向けた、直接的なことだけする、ということはしません。でも長期的に見ると、必ず実現する。ここからなんです。NHK問題はここから芽が出てきて、スクランブル放送は時間とともに必ずできます」と言い切った。
10日二は、立花氏から脅迫を受けたとして警視庁に被害届を出した東京・中央区の二瓶文徳区議(25)が、N国から離れた理由として、NHKの放送内容への働きかけを行いたかったが、実現できないことを挙げた。これに立花氏は「放送内容について、政治家は言っちゃダメ。我々は権力者側なんだから、メディアの番組内容、編成内容、編集権に口を挟むことは、憲法で禁止されている検閲にに近い」と反論。「国会で『この番組が良かった』と話すことも、本来控えるべきです。でも受信料制度については、議員として発言できるところ」と主張した。
さらに、スクランブル化には「与党側に入らないと実現できない」と現実論も展開。さまざまな活動を並行することで「ブレている」と批判されることについても「スクランブル化推進をやめたら、ブレてると言われてもいい。でも、手法はかならずブレます。誰もが、目的のためには手段を変えていくわけでしょう。打者もヒットを打つために、日々打ち方を日々変えていくわけじゃないですか」と例を挙げて話した。