氣志團万博で「がんばろう千葉」癒えぬ台風の爪痕…苦しむ地元へ届け音楽の力

 ロックバンド・氣志團が14日、千葉県袖ケ浦市の袖ケ浦海浜公園で、恒例の音楽フェス「氣志團万博」を開催した。台風15号の影響で、同市内でも一部地域での停電、断水が続いているが、音楽の力で地元にパワーを与えるべく、開催に踏み切った。団長の綾小路翔(年齢非公表)は「怖かったよ。誰も来ないんじゃないかと思ったよ」と正直な心境を語り、代表曲「One Night Carnival」などを披露。会場内ではメンバーによる募金活動も行われた。

 台風の影響で地元が不自由を強いられる中、音楽の力を、仲間の力を信じた。

 開催への賛否がある中、開催を決定した綾小路は「俺らもいろいろ岐路がありました。音楽に救われてきました。この町を愛してます。我々、出演者一同は、みんなの明日の活力になるよう、全身全力をかけてプレイすることをここに誓います。とことん楽しんでいってください!」と開会宣言。2日に渡るフェスの幕を開けた。

 千葉県内では同日午後6時の時点で約14万戸、袖ケ浦市内でも約5000戸で停電が継続。断水や建物の倒壊など、甚大な被害が発生している。袖ケ浦市から10キロほどしか離れていない君津市出身の綾小路は「いろんな方と話し合って、開催を決定しました。今、着実に復旧してますが、停電、断水で苦しんでいる方がいます。その中で胸を痛めていると思いますが、ロックンロールを届けることしかできません」と複雑な心境を語った。

 氣志團万博は、8年連続の開催。地元への恩返しを背負い、旗を振っている。会場には、急きょ無料招待した500組1000人の袖ケ浦市民を含む2万人が集結。「氣志團マブダチ募金」と題し、団長の等身大人形を配した被災地支援の寄付金ボックスが設置され、メンバーの早乙女光はステージ後に募金箱を持って会場を練り歩いた。

 綾小路は開催前の12日には、SNSで「みんなの明日の活力になること。それだけ」と、前向きな思いで開催すると明かし「もちろん、それが千葉県民の総意だと思ってるわけじゃない。だからこそ、結果を生むことを約束します」と宣言。その言葉通り、パワフルなステージとハートフルな支援で、苦しむ地元の盛り上げに一役買った。

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