東西を代表する名ギタリスト、Ｃｈａｒと故石田長生さんのコンビ「ＢＡＨＯ（バホ）」の、３００分超にも及ぶ未発表ライブ音源を収録した５枚組ＢＯＸ「大馬呆展（おおばほてん）」が１１月２０日にリリースされることが２２日、分かった。

　Ｃｈａｒと石田さんは１９７０年代からの知り合いだったが、石田さんのライブへのＣｈａｒのゲスト出演を経て、３０年前の８９年７月２２日、ＪＲ大阪駅コンコースにおけるＮＨＫの番組企画で初めてＢＡＨＯが登場。アコースティックギターのデュオでそれぞれの自作曲、ベンチャーズなどのカバー曲、ＢＡＨＯのオリジナル曲を、漫才のようなしゃべくりとともに披露したところ、たちまち評判になり、日本におけるアンプラグドライブの先駆けとなった。

　ＢＡＨＯは９０年から９３年にかけて、全国各地でのライブや「タモリ倶楽部」や「笑っていいとも！」といったテレビ番組への出演など、フットワーク良く勢力的に活動。９１年には唯一のスタジオアルバム「トレメンドス」をリリースしている。その後も断続的に活動していたが、２０１５年７月に石田さんが死去し、ＢＡＨＯも終えんを迎えた。

　今回の音源は、初期ツアーにくまなく同行してマルチテープに収録していた膨大な録音から選曲。よりすぐりの名演に加えて豪華なゲスト陣の客演、セッションといった貴重な音源も収録されており、結成３０周年を祝うのにふさわしい作品になりそうだ。