日本テレビの報道番組「ＮＥＷＳ　ＺＥＲＯ」のキャスターを務めた村尾信尚氏が２２日、カンテレ「お笑いワイドショー　マルコポロリ！」（日曜、後１・５９）に出演し、「ＺＥＲＯ」のゲスト出演者の中で忘れられない人物として米歌手レディー・ガガをあげた。

　村尾氏は大学卒業後に大蔵省（現財務省）に入省。長く官僚を務めたことからガガについての知識も当時は十分ではなく、「すごく派手なパフォーマンスをするアメリカの歌い手さん」という程度の認識だったという。

　村尾氏は「ＺＥＲＯのスタジオに生放送で来てくれたんです」と振り返った。「私の隣に立って、こんばんはから始まった。ちょっと話をしていると言っていることが深いんです。『女性はもっと賢くなれるし強くもなれる』とか。自分も幼少の頃にいじめられたことがあったのか、『いじめられたらとにかく第三者に相談することが大切』とか。どんどん話が入ってくるんです」と笑顔で話した。

　米大統領選のちょうど４日前だったそうで、村尾氏は「だれを応援してるんですか」と尋ねた。ガガは「もちろんヒラリー・クリントンです」と返答。「トランプさんが大統領になったら大変なことになる。今のアメリカ人が求めているのは分裂よりも団結なんです」と立て板に水のごとく政治について自分の言葉で語った。村尾氏は「自分の意見もしっかり言うし。論理的だし、すごいなと思った」と振り返った。

　村尾氏も選挙取材のために米国へすぐに出発。ヒラリー・クリントンの陣営に行った。しかし、トランプが当選。村尾氏は「深夜だったので自分のホテルに帰って翌日のことを考えた。その時にガガさんが何をしていたかというと…トランプタワーがあるんです。私のホテルから数ブロック先。そこでガガさんはトランプタワーの前で抗議運動をしていたんです」とガガの行動力に舌を巻いたように話した。

　共演者も一同がうなり、「すごいね」との言葉がもれた。