俳優の妻夫木聡（３８）が２２日、都内で行われた劇場版ディレクターズカット版「乱反射」の公開記念舞台あいさつに出席した。

　本作は、貫井徳郎氏の同名原作小説を元にメ～テレ開局５５周年記念作品と制作された。第２２回上海国際映画祭で公式上映されるなど海外各国からの反響も大きく、放送から１年の時を経て、劇場公開されることに妻夫木は「映画をやれればと話していたけど、こうして公開されてうれしい」と喜んだ。

　ある事故に巻き込まれ最愛の息子を失った夫婦が真相を追求するに連れ、小さな罪の連鎖が明らかになっていく物語。妻役の井上真央とは初共演となったが「壁を感じさせない方。ドンと飛び込んでいくことができた」と頼りにしていたことを明かした。

　重たいストーリーだけに「幸福な時間はほとんどなかった」と撮影を振り返ったが「子供と遊んだりするシーンは明るくやった。サンドイッチ（を食べるシーン）のあの瞬間は（緊張が）ほぐれた」と裏話を明かした。