SAM 能楽師デビュー、東京・宝生能楽堂で…能の舞台にダンサー出演は史上初
ダンス&ボーカルグループ・TRFのSAM(57)が28日、東京・宝生能楽堂で、能楽師デビューを果たした。関係者によると、長い歴史を誇る伝統芸能・能の舞台に、ダンサーが出演するのは史上初という。2018年11月放送のNHK「ファミリーヒストリー」に出演した際、夏目漱石や高浜虚子に唄を指南したとされる高名な能楽師が、自身の祖先であることが発覚。それを機に、今年3月頃に能楽師・佐野登に弟子入りし、数年前から興味を持っていた能に本格的に取り組んで、月2~3回のペースで稽古を重ねてきた。
本名の「丸山正温」として、灰色の紋付きはかまで“初舞台”に上がると、舞ばやし「鞍馬天狗」を披露。笛や小鼓などの音色に合わせて、普段のダンスパフォーマンスとは全く異なる所作で、6分間に渡って舞った。
出番を終えると、「緊張しました。ダンスの初舞台は10代で怖い物知らずでしたけど、この舞台は壊しちゃいけないので」と安どの表情。「もっと突き詰めたいです。ゆくゆくはお面をつけて、やれるようになれば。能とストリートダンスのコラボレーションで、新しい世界観を作るのが一つの目標です」と新境地に意欲を示した。
客席からはメンバーのETSU(55)とCHIHARU(52)も、晴れ舞台を鑑賞。ETSUは「堂々とされてました。今後も続けてもらって、(ダンスと)ミックスもしてもらいたいです」とエールを送り、CHIHARUも「かっこよかったです。前からやってたかのように、初めてなのに合ってましたね」と感心していた。