杉村太蔵 辞任を否定した関電役員らに「彼らは訴訟も乗り切れると見てる」
元衆院議員でタレントの杉村太蔵(40)が2日、TOKYO MXの生番組「バラいろダンディ」で、関西電力の役員ら20人が、原発がある福井県高浜町の元助役から計約3億2千万円分の金品を受領していた問題で、辞任を否定した役員らについて「彼らは訴訟も乗り切れると見てる」と指摘した。
金品には金の延べ棒、金杯、小判が含まれており、杉村は「ずーっと金の価格って上がってるんですよね。なかなかいい投資」と皮肉り、「2011年には3・11の事故がありました。電力会社が地元の対策費、地元の理解を得られるために電力会社が地元の有力者にちょっと活動費として渡して、なんとか地元をまとめてくださいというなら話は分かるんですけど、地元から(懐に入れるしぐさ)金を、この構図が」とアキレ顔。
関電の岩根茂樹社長ら金品を受け取った面々の辞任がこの日の会見で否定されたことに「彼らはね、きっと刑事責任はないと、自分たちには、株主集団訴訟も乗り切れると、現時点ではそう見てるんだなあっていう感じがする」と、彼らの腹の内を推察した。
東海大の金慶珠教授(52)は「いわゆる原発マフィアっていうものがどの国にもある。原発って国も絡んでるので、競争があまりないんですよね。事実上お国の産業みたいになると、官僚やこういう原発の人や地元の人とか業者とか学界も含めて、みんなでナアナアでなれ合いの中で、こういう時代劇みたいなことが起こるわけ」と、原発に絡むズブズブの関係を指摘。
辞任の否定には「これまでもずっとやってきたことなのに、メディアでこういうふうにバレて今大騒ぎしてるけど、そんなに大したことじゃありませんよぐらいの認識を持っているとしか思えない」と、感覚のマヒを厳しく批判していた。