中森明菜「難破船」秘話を作者の加藤登紀子が明かす 明菜の迫力に「シビれちゃって」
歌手の加藤登紀子(75)が5日放送のTOKYO MX「ミュージック・モア」に出演し、歌手の中森明菜(53)の19thシングルで大ヒットした「難破船」(1987年)の秘話を語った。
同曲は加藤の作詞作曲で、もともとは加藤のアルバム「最後のダンスパーティ」に収録されていた。
加藤は「これ、実は私の、ハタチの時の恋の破局を歌っているんですよ」と告白。「明菜さんが22歳の誕生日をお祝いしてもらっている(様子を)テレビで見たわけよ。その時の不機嫌な明菜さんの雰囲気が、おめでとうって言われてたのに、ありがとうって彼女は言わなくて。22歳の何がおめでたいんですか?っていうような言い返し方をしたのね。その迫力が、ウワーッとかシビれちゃって」と、明菜に魅了された瞬間を明かした。
「失恋した後っていうのは、何がおめでたいの?みたいな、風を切って歩いて行くような、私も一番カッコ良かったと思ってるんです、その頃は。それを明菜さんに感じられて」という加藤は「何度か仕事で一緒になった時に、あなたにぴったりの歌があるんだけど歌ってみません?って言ってカセットを彼女に直接渡したの」と、明菜に「難破船」のカバーを提案した。
「そしたら次のコンサートで、ホントに小さな町でコンサートやった時に、ボーンと明菜さんのお花が届いたわけ。オフィシャルのアンサーは何もなくて、お花が届いた。答えだった。その素早い返答がすごくて、見事に『難破船』の世界を…」と、明菜の答え方に感銘を受けたことを告白。「はーっ」とため息をついた加藤は「今でもホントに、明菜さんの『難破船』は忘れられないです」と、明菜をたたえていた。