the pillows名曲「Funny Bunny」がCMに起用された理由

「アクエリアス」CMより
「アクエリアス」CMより
2枚

 3人組バンド「the pillows」(以下、ピロウズ)の楽曲「Funny Bunny」(以下、ファニーバニー)がスポーツドリンク「アクエリアス」(日本コカ・コーラ)のCMに用いられ話題になっている。歌手Uruによるカバー版で、10月1日からCMが放送された直後からネット上では楽曲のメッセージ性、歌声から年代を超えて反響の声が上がった。シングルでは発売されていない“名曲”がなぜ用いられたのか。

 「ファニーバニー」は1999年12月2日に発売されたアルバム「HAPPY BIVOUAC」に収録されている。シングル曲にはなっていないが、多くのミュージシャンにカバーされている。ELLEGARDEN(エルレガーデン)、Base Ball Bear(ベースボールベアー)、アイドルルネッサンスらが歌ったほか、週刊少年ジャンプ(集英社)に連載されていた漫画「SKET DANCE」(スケットダンス)の劇中で登場人物が演奏し、アニメ版では「The Sketchbook」というバンドが結成された上、音源もつくられ、放送された。

 今回のUruによるカバー版はピアノ伴奏に、透き通った歌声が響くというもの。野球、サッカー、バレーボールで奮闘する3人の子どもを思う親の思いが描かれたCMと、楽曲があいまって10月1日の放送開始直後からツイッターなどを中心に大きな反響を集めた。

 20年にわたって歌い継がれている「ファニーバニー」だが、誰もが知る、というわけでもない知る人ぞ知る名曲。テレビCMに採用するには、渋い選択にも思える。起用に至った理由を日本コカ・コーラ社の広報部担当者に聞いた。

 -なぜ「ファニーバニー」を用いようと考えたのですか。

 「楽曲の一部が、アクエリアスのCMで伝えたい“子供のためを一心に思う親心”にあっている、と感じたためです」

 -Uruさんがカバーしていますが、もしも御社が起用をリクエストしたのであれば、その理由を教えてください。

 「弊社よりアクエリアスのCMに起用したいことを、アーティスト所属の事務所に相談させていただきました。理由は、ピアノをメインにしたシンプルな曲のアレンジとUruさんの透き通るような歌声をアクエリアスCM動画と合わせることで、CMを見た時により心に響くインパクトを残せるであろうと思ったからです」

 -反響の大きさを担当者様としてはどう感じられていますか。

 「これまでアクエリアスのCMは“スポーツをする人”に向けて作られたものが中心でした。今回はじめて、”スポーツをする子供をもつお母さんの視点”でCMを作りました。10/1夜にCM放映がスタートしたのですが、その直後から、親世代だけでなく、子供世代からの共感の声も大きく、予想をはるかに超える反響をいただき、とても嬉しく思っています」

   ◆  ◆

 CM映像はYouTubeでも公開されている。またピロウズによる「ファニーバニー」も、公式MVがTouTube上で公開されている(ともに2019年10月8日時点)ので、気になった方はチェックしてみてはいかがだろうか。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス