菅直人氏「国民の期待を裏切る人事」…経産委員会野党理事に関電労組出身浜野氏
菅直人元首相が8日、ツイッターに新規投稿。関西電力の資金還流問題を扱う委員会に関電労組出身の浜野喜史議員が就任したことに「びっくりした」とツイートした。浜野氏が関電労組出身であることから「鋭く追及できるのか」「国民の期待を裏切る人事」と批判した。
菅氏は「国会の各委員会の役員が決まりました。今国会で最も注目される関西電力の資金還流問題を取り扱う経産委員会の参院の唯一の野党理事に国民民主党所属で関電労組出身の浜野喜史議員がなったことを知ってびっくりしました」と投稿した。菅氏は「浜野氏は自分の出身会社である関電問題を鋭く追及できるのでしょうか」と問題提起。
浜野氏に決まった経緯について菅氏は「国民民主党側から参院での共同会派を認める条件として、経産委員会の唯一の野党理事に関電労組出身の浜野喜史氏を就任させることが条件として提示され、他党は共同会派をまとめるため渋々認めたと聞きました」と、つづった。菅氏はこの決定について、「浜野理事では関電経営者の証人喚問の要求すら本気でやれるとは思えません」と疑問を投げかけた。
菅氏は「枝野、玉木両代表は今回の共同会派結成に向け、原発ゼロ基本法に協力することを約束しました」と野党2党が協力する経緯も示した。続けて、「浜野議員は直前まで、参院経産委員会の委員長を務めており、その時には関係者を引き連れて世耕経産大臣(当時)に面会し、原発再稼働の推進を要請していました」と浜野氏の原発への姿勢を投稿した上で、「国民の期待を裏切る人事は撤回すべきです」との考えを示した。