加害教員4人はなぜ有給休暇? 市教委「自宅謹慎の制度がないので」
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神戸市須磨区の市立東須磨小学校の20代教員が、同僚の先輩教員4人から目に激辛カレーをこすりつけられるなどのいじめを受けた問題で、同校の仁王美貴(におう・みき)校長(55)が9日、神戸市役所で会見を開いた。
同席した神戸市教育委員会の高西宏和教職員服務担当課長は、市教委に市民などから批判や意見が相当数寄せられているといい「数ははっきりわかりませんが、批判をかなりいただいている状況です」と話した。
4人の加害教員が、10月から有給休暇を取っていることにも批判の声が寄せられているという。高西課長は、実質的な自宅謹慎とした上で「市教委から学校に来なくて良いと業務から外したが(自宅謹慎の)制度がない。4人が自宅にいることの対応として、有給を取らせている」と説明した。
加害教員に刑事罰を求める意見も、市教委に寄せられているといい「被害教員がもし刑事告訴するとなれば、力添えする。食い止めることはしない」(高西課長)とした。