将棋の羽生善治九段が１５日、テレビ朝日系「じゅん散歩」に出演し、高田純次に将棋会館を案内。高田とのやり取りに、ネットでは「羽生先生のお人柄が伝わってくる」など、感心する声が上がった。

　この日の「じゅん散歩」は千駄ヶ谷が舞台。高田は将棋会館に向かうと、入り口で羽生九段が出迎えた。高田は「高田純次と申します」と自己紹介。「スリムな感じで。国民栄誉賞おめでとうございます」とまずは、羽生九段に祝意を述べると「羽生さんといえば、４回転ルッツ、氷上の貴公子と…」とスケートの羽生結弦との“羽生”つながりで“ボケ”てみせた。

　これに羽生九段は「そちらに間違えられて逆に嬉しい」と笑顔。高田は「さっき考えてて。ぶっ飛ばされるんじゃないかと…」と言うと、羽生九段は「いえいえ、まったく大丈夫です」と懐の深さを見せた。

　羽生九段がバラエティ番組に出るのは珍しいのでは？と聞かれると「今回はわざわざ高田さんが来て下さるとのことで、応対させて頂きます」と説明。その後、将棋会館の中を高田を連れて案内して周った。

　高田から「藤井聡太さん、どんな印象ですか？」と聞かれると「落ち着いているというか、しっかりしているというか、その年齢とは思えない」とコメント。すると高田から「正直なところ、強いんでしょうか？弱いんでしょうか？普通でしょうか？弱いって事にしときましょうか」とテキトーに聞かれたが、すぐさま「とっても強いです。信じられないぐらい強いです」と絶賛。「将棋界の制度で、時期によってプロになるのが易しかったり難しくなったりするんですけど、今は制度的に、（プロに）なるのが難しい時期。ハードルが一番高い。その時に最年少記録を塗り替えたのがすごい」と、藤井七段の強さを丁寧に説明した。

　その後、対局室に案内すると、高田相手に、まさかの崩し将棋の相手も務めるなど、あまり見ることができない、レアな羽生九段の表情も紹介されネットでも話題に。「なんと気さくな羽生九段」「じゅん散歩に羽生九段じゃないか」「勝負してる羽生九段しか見た事がないので、高田さんのお話がおかしくてたまらない、心から楽しそうな笑顔がとても新鮮で印象的だった」「じゅん散歩で羽生くんの話がｗ羽生九段優しい」などの声が上がっていた。