チュート徳井【一問一答】修正申告分は18年12月に納税「国民の方にも申し訳なかった」

チュートリアル・徳井義実=10月23日
多くのマイクに囲まれて会見するチュートリアル・徳井義実(中央)=大坂吉本興業本社(撮影・高石航平)
 会見の終わりに改めて深く頭を下げるチュートリアル・徳井義実(中央)=大阪市内(撮影・高石航平)
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 お笑いコンビ、チュートリアル・徳井義実(44)が東京国税局に計1億2000万円の所得隠しと申告漏れを指摘されたことが23日、明らかになり、同日夜に大阪市内で会見した。以下は一問一答の要旨。

 (冒頭に)「このたびは私のだらしなさ、怠慢によりまして、しっかりとした納税をすることができず、ちゃんと税金を納めていらっしゃる国民の皆さまに多大なるご迷惑をおかけして、多大なる不快感を与えてしまったこと、本当に申し訳なく思っております。本当にすいませんでした」

 -1億2000万円という金額は。

 「自分で客観的に見て見てもとんでもない金額だなと思っています」

 -申告すらしていない。

 「経緯を説明させていただきますと、まずは2016年、17年、18年と申告していなかった。これは事実です。納税の義務はもちろん分かっており、税理士さんから申告しないといけませんよという連絡が来まして、分かりましたと。納税の作業やりますね、と言いながら。(中略)そこから伸び伸びになっていって、来年まとめて、申告しようとなって」

 (続けて)「また申告の時期がきて、税理士さんから、去年も払ってないし、今年はしっかりしましょうと言われたと。もちろん支払う意志はあるんですけど、想像を絶するだらしなさ、ルーズさによって、やりますやりますと言って、1日のび、1週間のび、1カ月のびという状態で3年たってしまったということです」

 -税理士がする作業とは?

 「税理士も僕からの書類がないのでストップしたということ」

 -税理士さんと契約した時期は?

 「2009年とかです。3年間無申告で、国税局の方からしかられ、その前にも修正した方がいいということがあって、申し訳ないですが、国税の方にも、納税の感覚が甘くて、意識が低くて、と正直にお話ししまして、国税局の方から、だったらば、こっちの方で適正な税金、重加算も含めて額を提示しますので、その通りにお支払い下さいと言われたので支払いました」

 -ごまかしたという見方をされても仕方ないのでは?

 「ごまかそうとしていたんだと思われても、致し方ないことをしてたと思っています。もちろん、税金として払うべきものはしっかり払うというつもりでいました。ただ一方で、どうしようもなくルーズなのでこのような結果になったのだと思います」

 -経費の意味合いは?

 「衣装代は、私服で出る事もあるので申告したが、これはならないとなった」

 -旅行代は?

 「覚えてないではすまされないが、正直なところはっきり覚えていない。僕らの仕事、なんか行動をしてネタを集めて、それを話すという仕事をするというのもあるので、何年前かどこかの段階でこの旅行、後に仕事になるよなという意識で、税理士さんに領収書を渡していたのかも分からないです」

 -今回、ニューヨークへ行くのは。

 「私用として処理します。今後はもっとハードルを上げて、経費かどうかを」

 -国税局の指摘は。

 「去年の年末です。認識が甘かったところを言っていただき、社会人としてとんでもないことをしたと思いました」

 -重加算税とは、国税としてはだました、ごまかしたということでは。

 「そういう判断なら、そうかもしれません。無申告でしたので」

 -ごまかそうとしたのは?

 「ありません。12月に国税の方がいらして、そこから作業を1カ月くらいして、支払うべき処理をした。2018年12月には納税が終わっています」

 -納税しているなら、徳井さん自身は終わったと言う解釈だった?

 「でもやったことはやったことなので反省するしかない」

 -ニュースを聞いた時は?

 「そうですね。とんでもないことをしたのは世間さまに明るみに出て、どういう反応をされるのか怖い部分もあった。やったことはやったことなので、致し方ないと思います」

 -会社設立は節税のためだった?

 「節税と言えば節税なんですが、いろいろ調べて自分で作ったのではなく、周りの人が、だいたいこれくらになれば会社を作ったりするよと言われたりして」

 -経理をする人は?

 「いません。1人でやっています」

 -2000万円の領収書は逐一、税理士に提出していた?

 「ある程度まとめて出した。申告の時期になって始めてまとめて出したりしていた」

 -確定申告も会社の決算もしてない?忙しかった?

 「ちゃんと納税の作業の時間を作ろうと思えばあったが…意識が低かった」

 -国税局に指摘されなかったら?

 「3年以上無申告であることはなかったと言いたいですが、結果として無申告だったので」

 -福田に相談は?

 「コンビでそんな話はしなかった。今日、仕事で一緒だったので少し話した」

 -申告総額は。

 「3年間1億円、通らなかったのが2000万円、重加算税が3700万円くらい」

 -税理士が来年しましょうねというのはあり得ないのでは。

 「払うべきものは払いますので、節税とかはいいですと共通認識としてあった」

 -税理士の報酬は?

 「確定申告前に税理士に支払うということだったので、申告していない3年間は払っていないと思う。本来もっと密に話して相談しないといけないが」

 -今後もその税理士にお願いするのか。

 「今回のこともありますし、よりよい方向に行くには、別の方にお願いしてもいいのかと」

 -12月に支払ったのは総額いくら?

 「すべて入れて1億5千700万円くらいです。一括で。3年間と修正分です」【編集注・後に納税額は3700万円だったと修正された】

 -それだけ一括で払うのはどうだった?

 「もちろん潔く払いました。確かに芸歴25年くらいになりますが、今まで一生懸命働いたのが愚行によって築き上げたものを、税金は払わないといけないですが、ショックと言うよりは国税の方にも、国民の方にも申し訳なかった」

 (続けて)「SNSにもご意見をいただき、僕らもお客さんいての仕事なので、どういう声があっても仕方ないと思う。納税している方はお怒りになって仕方ないと思う。普段、劇場やテレビラジオで見ていただいてる方には不信感や不快な思いをしておられると思いますので、申し訳ないと思います」

 -会社は。

 「報道があって今日です。話はこれから」

 -反省することは。

 「44歳のおっさんが、国民の義務である納税をできていないのは恥ずかしくて穴があったら入りたいですし、迷惑をおかけした分、他の方よりもっと厳しい意識で税金に取り組んでいきたい。大人として最低限備わっていないといけないものが備わっていないと思った。自分で戒めて変わっていきたい」

 -逮捕の恐怖は?

 「ありました。事実を突きつけられて初めて感じました」

 -今後は。

 「この仕事しかしていないので続けさせていただきたいが、劇場に来てくれる、見てくださるお客さんがいないとできない。徳井が出ると気分が悪い、となったら仕事ができなくても仕方ないと思っている。使ってくださるテレビ局、スポンサーにも、もう必要ないとされたら仕方ないと思っている」

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