デーモン×アリス 異色のコラボ 悪魔の直訴で楽曲提供実現 約40年前から憧れ続け…
アーティストのデーモン閣下(10万56)の新曲「NEO」(12月4日発売)を、3人組フォークグループ・アリスが手掛けたことが24日、分かった。今年6年ぶりに活動を再開したアリスが、他のアーティストへ楽曲提供するのは初めて。アリスに心酔しているデーモン閣下からの直訴で、異色のコラボレーションが実現した。大ベテランの3人が役割分担し生み出したロックサウンドに、悪魔が力強い歌声を吹き込んだ。
怖いもの知らずの悪魔にも、頭の上がらない人間が存在した。世を忍ぶ仮の中学生時代から、アリスの大ファンだったという閣下。31日放送のフジテレビTWO「アリス210歳『限りなき挑戦』2019」の収録で対面した際、楽曲提供を直接依頼し快諾を得た。
これまで谷村新司(70)が、山口百恵さんの「いい日旅立ち」を手掛けるなど、個人として楽曲を提供してきたが、バンドとしてはデビュー48年目にして初の試み。谷村が作詞、堀内孝雄(69)が作曲、矢沢透(70)が編曲をそれぞれ担当した。
閣下が“地球デビュー”以来、経験のないほどの緊張をしたという8月下旬のレコーディングでは、3人もコーラスとして参加。カップリングとして、アリスの名曲「エスピオナージ」(81年発売)を閣下がカバーした。
約40年前から憧れ続けていたアリスとの異色コラボに、閣下は「今でも本当にそんなことがあるんだ、という感想を抱いている。無謀とも言える願いをぶつけて、長年抱き続けていた夢がかなうことになった」と感無量。「力がみなぎって、ガツンとしたものを聴かせてやるつもりなので覚悟してろよ!」と信者(ファン)に宣告した。
堀内が27日に誕生日を迎えて、そろって古希となるアリス。半世紀近い音楽史に、「アリスに対する愛をいっぱい感じさせてもらえた。われわれ3人からのプレゼントとして一つの曲を生み出せたということが、すごくうれしい出来事。チャンスをくれたデーモンに感謝しています」と楽曲提供という初挑戦を刻み込んでいた。