八千草薫さんを悼む声続々…石井ふく子氏ら「芯の強い方だった」
映画、ドラマ、舞台など多くの作品に出演し、日本を代表する女優八千草薫(やちぐさ・かおる=本名・谷口瞳=たにぐち・ひとみ)さんが亡くなったことが24日にすい臓がんのために亡くなったことが28日、分かった。88歳。芸能界から、八千草さんを惜しむ追悼の声が寄せられた。
石井ふく子プロデューサー「存在しているだけで素敵な方でした。全身から不思議な色気が感じられ、透明感があり、年齢を感じさせない方でした。映画スターさんだったので、最初テレビにはご縁がなかったのが『日曜劇場』にご出演いただけて嬉しかったことを覚えています。やさしい心の中にしっかりと芯を持った方でした。日本女性を象徴するような美人女優さんで、和服がよくお似合いでした」
有馬稲子「宝塚歌劇団で2年先輩の八千草薫さんと初めてお会いした時は、お人形さんのようでびっくりしました。そのままお年を召しても変わらずにいらっしゃったのは、ステキなことだと思っておりました。おっとりして見えて、でも芯のしっかりした方でした。お仕事も順調になさって、とっても幸せな人生だったと思います。ご冥福をお祈り申し上げます」
浜木綿子「私が宝塚歌劇団に入団したときにはもういらっしゃらず、退団してから『放浪記』の初演など、東宝の舞台でご一緒しました。本当に美しい方で芯には強いものをお持ちでした。あの年まで美しさを保っていらっしゃいましたし、まだまだおやりになりたかったと思います。最後にお会いしたのはある方のお葬式でした。最近、山登りしてらっしゃいますか?とお尋ねしますと、年ですからやめましたとおっしゃいました。養生していらっしゃったと思いますが、本当に残念です。また一人、また一人と上級生がいらっしゃらなくなって寂しいです。心よりご冥福をお祈り申し上げます」