新作「寅さん」に八千草さん登場 山田監督「お別れを言ってください」
映画監督の山田洋次氏(88)が28日、都内で開幕した第32回東京国際映画祭のオープニング作品「男はつらいよ お帰り 寅さん」(12月27日公開)のワールドプレミア舞台あいさつを行い、シリーズ10作目「男はつらいよ 寅次郎夢枕」(1972年)でマドンナ役を務めた八千草さんを追悼した。
映画は、4Kデジタル修復された過去の映像と、登場人物たちの“今”を描く新映像をつなげ、誕生50周年の節目に制作されたシリーズ22年ぶり50作目の新作。劇中には八千草さんが出演した際の映像も登場する。
山田監督は「聞いたばかりで、とても驚いています。映画の中に八千草さんのとっても美しいクローズアップが入っていますから期待してください。そして、そのクローズアップを通して、八千草さんにお別れを言ってください」と呼びかけ、共演した倍賞千恵子(78)は「とても残念に思いますけど、とても優しいお方でした」としのんだ。