たけし 東京五輪やめちまえ!札幌開催で“毒ガス”「ロスの時から怪しいと」
タレントのビートたけし(72)が1日、東京・国立科学博物館で、2日開幕の「特別展ミイラ」(来年2月24日まで)の内覧会に出席。来年に行われる東京オリンピックについて言及し、大会の“返上”を呼びかけた。東京五輪の開催時期などにかねて疑問を呈してきたたけしは、マラソンと競歩の札幌開催決定を受け、改めて“毒ガス”をさく裂させた。
開催まで1年を切った時期でのゴタゴタに、たけしの怒りも収まらなかった。この日、同大会のマラソンと競歩の会場が札幌に移転することが決定したのを受け「もう、オリンピックでも何でもねえ!」と一蹴した。
“毒ガス”はさらにヒートアップ。「もともとオリンピックって、都市国家の戦いでしょうが。俺はもう、ロス五輪の時から怪しいと思っていた」と、放映権料やスポンサー料の拡大で商業主義の発端とされる1984年のロサンゼルス五輪の名を挙げた。
アメリカで人気の「4大プロスポーツリーグ」のうち、NBA、NFL、NHLは7~8月がオフシーズン。たけしはこの影響も指摘し、「アメリカのテレビ局が、はざまにオリンピックやって稼ごうとしてるだけじゃねえか。それをIOC、JOCが黙って見てるっておかしくない?」と疑問を口に。「やめた方がいいって。返せって。やらないってのが一番いいよ」と大会返上までも訴えた。
たけしはかねて、五輪開催の意義について持論を展開。先月19日に放送されたTBS系「新・情報7daysニュースキャスター」(土曜、後10・00)でも、「オリンピックっていう名前を変えなきゃ。おかしな話になってきた」と厳しい目を向けていた。