SFの名手・眉村卓さん死去「ねらわれた学園」など名作

 「ねらわれた学園」「なぞの転校生」などSF小説の名手として知られた作家の眉村卓(まゆむら・たく、本名村上卓児=むらかみ・たくじ)さんが3日午前4時1分、誤嚥(ごえん)性肺炎のため大阪市内の病院で死去した。85歳。葬儀・告別式は9日午後0時半から、大阪市阿倍野区阿倍野筋4の19の115、やすらぎ天空館で。喪主は長女知子(ともこ)さん。

 数年前に食道がんが見つかり、摘出手術を受けた。10月上旬から体調を崩して入院したが、ベッドの上で集大成的なSF小説の執筆を続けていたという。

 眉村さんは大阪市出身。主な作品に、未来の管理社会を描いたSF「消滅の光輪」(泉鏡花文学賞、星雲賞)や、「準B級市民」など。97年にがん手術をした妻悦子さんが亡くなるまで約5年間、1日1話ずつ短編を書き続けた「妻に捧げた1778話」(04年)がベストセラーとなり、映画化された。

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