ラグビー日本代表、声のONE TEAM 「ヒロアカ」とスクラム、声優初体験
日本中を感動の渦に巻き込んだラグビー日本代表メンバーが、アニメ映画「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング」(12月20日公開)とスクラムを組むことが、4日までに分かった。
PR稲垣啓太、HO坂手淳史、SH田中史朗、SO田村優、FL徳永祥尭、FL姫野和樹、WTB福岡堅樹、HO堀江翔太、SO松田力也の9選手が同作の応援キャラクターに就任し、声優としてゲスト出演する。このほど都内で行われたアフレコでは、互いに声を掛け合いながら、ONE TEAM精神で初体験の収録に挑んだ。
「-アカデミア」は通称「ヒロアカ」。現在「少年ジャンプ」に連載中の堀越耕平氏のコミックが原作で、累計発行部数2400万部を突破する人気作品だ。主人公・緑谷出久(いずく)が受け継いだ“個性”と呼ばれる超常能力の名前がラグビーの精神を示す言葉と同じ「ワン・フォー・オール」。出久がヒーロー・デクとして、仲間たちと助け合いながら成長するストーリーもラグビー精神と通じるところがあり、さらに、福岡が同作の大ファンでもあったことから、代表メンバーに白羽の矢が立った。
W杯の興奮冷めやらぬタイミングで9人は収録にトライした。田村が「棒読みでいいですか?」と事前に予防線を張るなど、慣れない演技にメンバーは悪戦苦闘。試合とは違う汗をかきながら、ヴィラン(敵)に襲われる南の島の住人をなんとか演じた。
そんな中で演技派ぶりを発揮したのが福岡だった。ディレクターの「もう少し遠くに声を掛ける感じで」という指示にも即座に対応。スタッフから拍手がわき起こり、音響監督も「うまいな」を連発した。
個々の収録では苦労したメンバーたちだったが、全員でビーチバレーをやるというシーンでは、互いに声を掛け合いリラックスモードで見事な“パス回し”を演じた。テレビCM用の「ぜひ、ご覧下さい」というコメント取りでは、ガッツポーズもぴったりと合い、田中は「めっちゃいいやん。めっちゃONE TEAM」と自画自賛していた。
ただ、収録後には堀江は「難しかった…」と苦笑いするなどどっと疲れた様子。一方で、「声が出るように(のどにいい)マヌカハニーを飲んで来ました」とノリノリだった福岡だけは「携わることができてうれしかったんで、感情がこもってました」と充実感でいっぱいだった。