48歳で急死の桂三金さん通夜 師匠・文枝は号泣「三金のアホ!もっと一緒におってくれよ」
脳幹出血のため9日に48歳の若さで死去した落語家・桂三金(本名奥野武志)さんの通夜が12日、大阪市内でしめやかに営まれた。師匠の桂文枝(76)、上方落語協会会長の笑福亭仁智(67)ら約550人が参列し、文枝は早すぎる旅立ちを迎えた弟子に号泣した。
13日の告別式で弔辞を読む文枝は「きょうは言葉はかけてないんです」と絞り出した。9日の朝に倒れ、夜には天国に向かったまな弟子は関西大の後輩でもあり、人一倍かわいがってきた。
ショックで憔悴(しょうすい)した文枝は気丈に取材対応していたが、「今まで仲ようやってきたのは何やったんや!三金のアホ!」と言うと号泣。目元を押さえながら「もっと一緒におってくれよ」と声を震わせた。
身長168センチながら100キロ超の巨漢で肉好きだった三金さんの祭壇には、フライドチキンやポテトチップスなどが供えられた。文枝は「せっかく嫁さんをもろうて、たった6年。弟子も取ったところなのに、何を考えてるんや」と最後にしかると、「悔しいです」と再び泣き崩れた。