川口春奈 沢尻容疑者代役で大河 時代劇未経験、タイトスケジュールも12月再撮
NHKは21日、合成麻薬MDMAの所持容疑で逮捕された女優・沢尻エリカ容疑者(33)が出演予定で、すでに6月から撮影を開始していた来年大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」に関して、同容疑者の代役に女優・川口春奈(24)を充てると発表した。突然の事態を受け、川口起用はこの日に決定したばかり。NHKは12月から撮り直しを始め、来年1月5日の放送開始を目指すが、相当に厳しいスケジュールとなる見込みだ。
「麒麟がくる」は明智光秀(長谷川博己)が主人公で、沢尻容疑者は斎藤道三(本木雅弘)の娘で、織田信長(染谷将太)の正妻・帰蝶(濃姫)役として、第10話程度まで撮影を終えていた。第1話から登場し、物語の中心的な役柄だったが、16日に突然の逮捕。NHKは大混乱に陥ったが、撮り直しは不可避。難航する中、代役選考を急いでいた。
最終的に演技に定評がある川口に白羽の矢が立ち、NHKは「確かな演技力があり、戦国武将の娘としての気高さと強さを表現していただけると考え、お願いすることとなりました」と説明した。
好演に期待が集まるが、川口は時代劇は未経験。関係者によると、NHKからは数日前にオファーがあり、本人が事務所と相談しながら意思を固めた。来年までに決まっている仕事が複数あったが、調整してスケジュールを確保したという。
この日に決定したばかりで共演者との顔合わせや台本読みなどはこれからで、12月は事実上、大河撮影に専念することになりそう。
NHKは川口の代役起用以外のことは、今後決めてゆくとしている。