木内みどりさん急死、69歳 広島で朗読収録、懇親会の数時間後に倒れ…

木内みどりさん
 「エリカ38」の舞台あいさつで声援に応える木内みどりさん。右は浅田美代子=6月8日
2枚

 ドラマ「熱中時代」や「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」などに出演した女優の木内みどりさん(本名・水野みどり)が18日未明に急性心臓死で亡くなったことが21日、分かった。69歳。夫で元西武百貨店社長の水野誠一氏がフェイスブックで伝えた。17日に朗読の収録のために広島市を訪れ、懇親会後に戻ったホテルで倒れ、そのまま帰らぬ人となった。家族葬はすでに執り行われ、本人の遺志により、通夜、告別式は行わないという。

 木内さんは17日、広島市内で朗読の収録を行い、懇親会で楽しく飲み語り合った。散歩をしながらホテルに戻るほど、元気だったという。それから数時間後に倒れ、永遠の別れとなった。

 水野氏はフェイスブックで白洲次郎の遺言「葬式無用、戒名不要」を理想としていた故人の遺志により、家族のみでお別れを済ませたことを伝えた。最近、木内さんとウィーン、ブダペストを旅行した娘の頌子さんも「あまりに突然のことにぼんやりしながら、怖いほど悲しい気持ちでいっぱい」とショックを隠さなかった。

 中学卒業後の16歳で劇団四季に入団。退団後の1971年、「『されどわれらが日々-』より別れの詩」で銀幕デビューすると、「コメットさん」「熱中時代 教師編2」などのドラマから映画「死の棘」などまで続々出演。シリアスからコメディーまで幅広くこなせる演技派として評価が高かった。また、秘書役で出演したバラエティー番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」でも人気となった。遺作となった映画「夕陽のあと」は11月8日に公開されたばかり。ネットラジオ「木内みどりの小さなラジオ」のパーソナリティーも務めていた。

 一方で、2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに、「脱原発」と原発再稼働反対を訴えるなど社会運動家として活動。今年7月の参院選では、山本太郎氏が立ち上げたれいわ新選組を支援。街頭演説などの司会を務めた。

 私生活では、1988年に水野氏と結婚。2年後に水野氏が西武百貨店の社長に就任し、話題となった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス