宝塚星組スター瀬央ゆりあ、2度目のバウ主演「龍の宮物語」が開幕
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宝塚歌劇団星組スター瀬央(せお)ゆりあ主演の「龍の宮物語」が28日、兵庫・宝塚バウホールで初日を迎えた。泉鏡花の戯曲「夜叉ケ池」でも知られる夜叉ケ池の龍神伝説と浦島太郎をモチーフにした異郷訪問譚。演出家指田珠子氏のバウホールデビュー作となる。
2度目のバウ主演となった瀬央は、涼やかな目元が印象的で、明治期の書生姿もよく似合う。派手な見せ場はないが、丁寧な演技で物語の世界にグイグイと引き込んでいく。ヒロインの有沙瞳(ありさ・ひとみ)は、これまでの数々の経験を生かし、内に秘めた強さや繊細さを表現。
水の中の宮殿と、現実世界が交差する幻想的な世界。天華(あまはな)えま、天飛華音(あまと・かのん)ら期待の新進男役らもそれぞれに与えられた役を生き生きと演じていた。12月9日まで。