小沢一郎氏、「桜」に隠れた疑惑議員に「雲隠れマニュアル」の存在を指摘
国民民主党の小沢一郎衆院議員が28日、公式ツイッターを更新。問題化した「桜を見る会」の影に隠れて、疑惑や不祥事の説明責任を果たさずに“雲隠れ”している自民党の国会議員に対して「雲隠れマニュアル」の存在を皮肉を込めて指摘。さらに農水相パーティーで宮崎県・市の職員による手伝いが常態化していたことを受け、安倍政権を「国難」として断罪した。
小沢氏は「『桜の森の満開の下』に隠れて、前経産大臣や前法務大臣、悪質ブローカー前厚労政務官、現自民党暴力議員などは一体どこに行ってしまったのだろうか」と、坂口安吾の短編小説タイトルに「桜を見る会」を重ねて切り出し、菅原一秀前経産相、河井克行前法相、上野宏史前厚労政務官、傷害と暴行容疑で書類送検された石崎徹衆院議員らの存在を列挙した。
小沢氏は「あれだけ説明すると言っておきながら雲隠れ。おそらく自民党には『雲隠れマニュアル』でもあるのだろう。みんな忘れてから復帰すると。全てが絶望的」と、公の場で会見を現時点で行っていない疑惑の議員と、それを容認しているかのようにみえる政権に苦言を呈した。
さらに自民党の江藤拓農林水産相の政治資金パーティーで昨年までの3年間、選挙区である宮崎県東京事務所の職員が業務の一部を担ったことをはじめ、宮崎選挙区の同党参院議員のパーティーでも職員が手伝っていたことが一部で常態化していたという報道を引用。小沢氏は「絶対的な権力は絶対的に腐敗する。中央省庁に止まらず、自治体職員まで私物化。ありえない発想で異常。頭が腐れば全部腐ることの証明。安倍政権とは、乗り越えられるべき国難である」と苦言を呈した。