「ロン」「ヤス」時代築いた 中曽根元首相、レーガン元米大統領と盟友関係に
中曽根元首相は在任中、レーガン米大統領(2004年死去)と互いに「ロン」「ヤス」と愛称で呼び合う盟友関係を築き、「ロン・ヤス時代」の日米両国は安全保障分野を中心に絆を強めた。歴史問題を抱える中国、韓国との関係も進展させた。
レーガン氏は日記の中で中曽根氏を「真の友人」と絶賛。「会えば会うほど彼に心を引かれる」「歴代最高の日本の首相」などと記している。
中国にとって中曽根氏は、1980年代に中国共産党の故胡耀邦元総書記と共に、日中関係を「蜜月」レベルまで引き上げた指導者として記憶されている。
韓国では日韓関係の確立に尽力した「親韓派」とみられている。83年に日本の首相として戦後初めて韓国を訪問。首相就任後、米国より先に訪問したことも、対日関係を重視する韓国保守派の間で語り継がれている。