小山明子 乳がん、腰の手術後初の公の場 亡き夫、大島渚氏との思い出笑顔で語る

会見に出席した小山明子=東京・日本外国特派員協会
会見に出席した小山明子=東京・日本外国特派員協会
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 映画界の若い才能を表彰する祭典「大島渚賞」が新設されることが4日、発表された。都内で行われた会見には、故大島渚監督の妻で女優の小山明子(84)が出席。音楽家の坂本龍一氏が審査員長を務め、第1回の授賞式は来年3月19日に開催される。

 小山は、17年9月に乳がんで両乳房の全摘手術を受けていた。今年8月には、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)の手術を受け、入院していた。乳がん手術後、また、腰の手術後初めての公の場(イベント)への登場となったが、杖も車イスも使っておらず、「つきあい始めた頃に『世界に通用する監督になって君を海外に連れて行く』とラブレターをくれた。それを実行してくれました」と、夫との馴れそめを笑顔で明かしていた。

 同賞は、高い志で世界に挑戦した大島監督のように、映画の未来を拓こうとする若い才能に贈られる賞。劇場公開作3本程度の新人監督(年齢は問わない)が選考の対象で、受賞者には賞金100万円が贈られる。

 チャレンジ精神を大事にしていた大島監督の遺志を引き継ぎ、小山が設立に向けて3年前から打診。七回忌という節目に同賞がスタートすることに、小山は「大島は若い才能が大好きで刺激がもらうのが大好きだった。この賞ができて喜んでいると思います」と話していた。

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