浅香光代、91歳「私は怒ってるのよ!」時代劇衰退に胸痛め…絶賛俳優は海老蔵
女優の浅香光代(91)が10日、フジテレビ系「ノンストップ!」で現在の仕事ぶりを公表。時代劇の人気衰退を残念がり「私は怒ってるのよ!」とミッチー節をとどろかせた。
91歳の浅香は、99年には亡くなった野村沙知代さんとのバトル「ミッチー・サッチー騒動」で話題を呼んだが、現在は日本時代劇研究所の名誉顧問として、時代劇の文化を後世に伝え、俳優を養成する仕事に携わっている。具体的には、剣劇の腕前を生かした殺陣の指導を行っており、着物の手入れや着こなしなども指導している。
番組に登場した浅香は、階段こそマネジャーに手を引かれ、手すりをもって昇るが、指導する声はしっかり。基本的に座っているが、立って実演することもある。浅香は「私は怒ってるのよ!」とミッチー節をとどろかせ、時代劇の衰退に「誰かちゃんとしたのが付いて言ってやらないと。古い人の芝居を見ると、やっぱりいい役者だったなと…」と、時代劇の所作がおろそかになっていることを嘆いた。
殺陣の所作についても「今は、教える方もいいんだよ、いいんだよって言うと、習う方もこれでいいんだって言うんですね。本当に残念だなって」と、教える方にも厳しさがないと指摘。事実婚の夫の世志凡太も「時代劇、変わっちゃった。まずは形ですよ」と訴えていた。
91歳にして、いまだに怒りを持って指導しているほど元気な浅香。生涯現役か?と聞かれると「それしかない」ときっぱり。「健康状態は大丈夫です。年を考えたことはいっぺんもありません」「腰痛い、脚が痛いは絶対言わない」とも語った。
そんな時代劇に厳しい目を向ける浅香が、唯一べた褒めする俳優がいる。それが歌舞伎俳優の市川海老蔵。「着物の着こなし、立ち居振る舞いも完璧。演技も素晴らしく、古き良き伝統を受け継いでいる」と絶賛していた。