いだてん NHK制作統括「ぶれることなく世界守った」最終回も大河最低8・2%視聴率

 15日に最終回を迎えたNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」の期間平均視聴率(全47話平均)が、関東地区で大河史上最低の8・2%(関西7・1%)だったことが16日、分かった。2月10日の第6話で史上最速で1桁に転落し、以降42話はオール1桁。10月13日にはラグビーW杯の盛り上がりの裏で大河ワーストの3・7%まで降下した。全話平均は過去最低だった「平清盛」(2012年)、「花燃ゆ」(15年)の12・0%を大きく下回った。(数字は関東地区、ビデオリサーチ日報調べ)

 最終回も8・3%…。ネット上では盛り上がりもみせたが、数字は最後まで苦しい状況を脱せなかった。

 ダブル主演の中村勘九郎(38)、阿部サダヲ(49)をはじめ豪華すぎるキャストが集結し、脚本は宮藤官九郎(49)が担当。宮藤が手掛けてヒットした連続テレビ小説「あまちゃん」の出演者も多く集まる期待作だった。

 1月6日の初回こそ平均15・5%を記録したが、結果としてこれが今年最高の数字に。2月10日に9・9%と1桁陥落。10月13日には日本テレビ系のラグビーW杯「日本対スコットランド」が39・2%をマークする裏で3・7%と惨敗した。

 同時間帯のテレビ朝日系「ポツンと一軒家」が20%超を記録するなど人気に。日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」との激しい争いで、大河は“蚊帳の外”となった。

 「いだてん」は出演者の事件や騒動が続いた。3月にピエール瀧(52)が麻薬取締法違反容疑で逮捕。10月はチュートリアル・徳井義実(44)が所得隠しなどの問題で活動自粛に。ピエール瀧のケースでは三宅弘城(51)を代役に撮り直し。徳井の場合も再編集したが、重要キャストでカットは難しく、熱演が感動を呼ぶことに。

 一方で、ネット上では評価する声も多かった今作。同局の訓覇圭制作統括は「道中、困難はありましたが、皆さまの絶大な応援のおかげで、ぶれることなく『いだてん』の世界を守り通すことができました」と感謝した。

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