ジャーナリストの江川紹子氏が１８日、ツイッターに新規投稿。ジャーナリスト伊藤詩織さんが、元ＴＢＳ記者山口敬之氏から性暴力を受けたとして１１００万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁が山口氏に３３０万円の支払いを命じたことを受け、伊藤さんが東京地裁前で「勝訴」と書かれた紙を報道陣に促されて持った経緯を説明した。

　江川氏は「本文は正確だけど、写真説明は事実と違う。『判決後、報道陣の取材を受け、その求めに応じて『勝訴』の旗を持つ伊藤さん』が正しい」と速報記事の内容と写真説明を引用して指摘。

　同氏は「１枚の写真でニュースの主要な情報を伝えるための、メディアの許容範囲の演出だと思うけど、彼女は、なにかと難癖つけられがちので、念のために経緯を書いたまで」と、これまでネットで反感を持つ人から中傷されてきた伊藤さんに配慮し、あらぬ誤解を避けるために現場の実情を強調した。

　伊藤さんは判決後、「ありがとうございました。いろいろな方に支えていただいた」と感謝。準強姦容疑で警視庁に被害届を提出したが、東京地検や東京第６検察審査会では不起訴とされていただけに、伊藤さんは「これを１つのマイルストーンとして、皆さんと１つ１つ、考えていけたら」などと訴えた。江川氏は「このぶら下がりでも、伊藤さんは非常に抑制的な対応でした」と報告した。