加藤清史郎 海老蔵の一言で「俳優で生きていく」 英国留学経て4月から大学生

 「こども店長」(トヨタ)CMから10年。人気子役だった加藤清史郎(18)が25日から3年ぶりの舞台となるオフブロードウエイミュージカル「KID VICTORY」(29日まで、上野ストアハウス)に主演する。近年、メディアへの露出はほとんどなかったが、実は「イギリスの高校に通っていたんです」。来年3月に卒業し、4月からは日本の大学に進学。学業優先のスタンスは変えず、芸能活動も本格再開する。

 1歳で芸能界デビュー。物心ついた時から父親の影響で阪神ファンに。将来の夢を聞かれると、答えは決まって「野球選手か俳優」夢だった。「俳優で生きていく」と決めたのは、中2の時。きっかけは、「六本木歌舞伎」で共演した市川海老蔵(42)からなにげなく言われた言葉だったという。

 「将来何になりたいの?お前、何年、芸能活動やってきてるんだ?普通のサラリーマンだったら、13年っていったら大ベテランだぞ。そのキャリアをつぶしてまで野球やりたいのか?だったら、13年生かして次に進む方がよくない?」。

 “子役”から“俳優”への過渡期にかけられた言葉。「ずっと楽しくやってきたことを仕事にできたら最高だ、って。海老蔵さんきっかけで、僕はこれ(俳優)で生きていく、って決めたんです。感謝してます」。その後、好きだった英語を磨くため、留学を決めたという。

 【加藤清史郎(かとう・せいしろう)】 2001年8月4日生まれ。神奈川県出身。1歳でデビュー。09年のNHK大河ドラマ「天地人」で主人公・直江兼続の幼少期を演じ、話題に。同年、トヨタ自動車のCMで「こども店長」として活躍。ドラマ、映画のほか、小4で「レ・ミゼラブル」、その後も「エリザベート」などのミュージカルに出演。今月25日開幕の主演舞台「KID VICTORY」では1年間行方不明になっていた17歳の高校生ルーカスを演じる。

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