大混戦【M-1優勝予想】かまいたちVSミルクボーイ デイリー東西記者は大混戦視
漫才日本一決定戦「M-1グランプリ 2019」が22日、都内で開催され、テレビ朝日系列(後6・34)で放送される。準決勝を勝ち抜いた9組と、きょう午後に行われる敗者復活戦1組による10組で頂点を争う。すでに決勝進出を決めている9組中、決勝未経験者が7組で、ファイナル経験者は0。本命なき大混戦の中、デイリースポーツの東西担当記者は、ともに結成10年を超える中堅コンビを本命に推した。
【東・福島大輔記者】
優勝候補の筆頭ながら準決勝で敗退した和牛が、敗者復活枠で勝ち上がり、そのまま悲願のVへ…、と見る向きは多そうだが、基本的には準決勝の勝者に敬意を表したい。
本命に挙げるのは今年が最後のチャレンジとなるかまいたち。2017年のキングオブコントを制した実力派だが、当初は話題の多くを準優勝のにゃんこスターに奪われるなど、ブレークし切れない部分が残る。それだけに、最後の大きな冠への意欲は相当。全国が注目する大舞台だけに、9組中で圧倒的な経験を誇るのも武器となりそうだ。
対抗には敗者復活枠を挙げざるを得ない。3年連続準Vの和牛、ミキ、アインシュタインら、お茶の間の人気は抜群のコンビが名を連ねる。敗者復活戦は視聴者投票で決まるだけに、勝ち上がりは順当に上記3組のいずれかになりそう。個人的には昨年、破天荒なネタで沸かせてくれたトム・ブラウンに期待しているが…。
穴評価はミルクボーイ。準決勝でのウケ方は随一だったと現場で評判だった。関東ではまだ無名の存在だが、関西ではじわじわと人気上昇中。フレッシュと思われがちだが、実は結成12年のキャリアを誇る“遅れてきた大物”の一発は楽しみだ。
【西・杉田康人記者】
ミルクボーイが本命。1回戦を取材した際、角刈りがトレードマークの内海崇(33)が「決勝に出場して、700点満点を取ることしか考えていない」と豪語していたのを思い出す。今年は「漫才ブーム」と銘打ったお笑いライブを全国で開催。積極的に観客の反応をうかがってきた。
先輩や後輩芸人にもアドバイスを求め、鉄板ネタでさえも練り直した。筋肉芸人としても活躍する駒場孝(34)は「これ以上、何をやったらいいのかというくらいにやり切った感がある」と、圧倒的な舞台出演に裏打ちされた自信を見せる。どこか昭和のにおいがするコンビが、令和最初のM-1を獲る。
場数では負けないからし蓮根が対抗。昨年決勝で審査員全員からダメ出しされ「違いを見せつける」と雪辱に燃える見取り図が穴。