Foorin「パプリカ」大賞 全員最年少!一桁年齢初!25年ぶり本人ら不在で発表
「第61回日本レコード大賞」(日本作曲家協会主催)の最終審査会が30日、都内で開かれ、平均年齢11・2歳の男女5人組ユニット「Foorin(フーリン)」が「パプリカ」で史上最年少の大賞に輝いた。最年少のちせ(9)ら小学生の大賞は初。最優秀新人賞はハロー!プロジェクトの12人組アイドル・BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)が選ばれた。7月に87歳で死去したジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長に特別音楽文化賞が贈られ、事務所の“長男”近藤真彦(55)が代理出席した。
大賞の受賞発表時に本人たちが不在-超異例の状況自体が快挙の証左だった。労働基準法では原則、中学生以下は午後8時までしか就労できず、午後9時55分に発表された歓喜の瞬間、5人は既に会場を離れていた。
大賞発表時に本人がステージにいないのは94年のMr.Children以来、25年ぶり。大賞盾は関係者が受け取り、自宅で電話に出たもえの(11)は「はい!ありがとうございます」と涙声に。「こんなに素晴らしい場所で歌えただけですごくうれしいです。本当に皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」と感激した。
過去の大賞受賞者では12年のAKB48に在籍していた岩田華怜(21)が14歳で、年齢制限を鑑みて出演せず。88年の光GENJI・佐藤アツヒロ(46)は15歳での出演だが、中1で13歳のひゅうがが最年長となるFoorinが記録を更新。ちせの一桁年齢での受賞は初となる。
シンガー・ソングライターの米津玄師(28)作詞作曲の「パプリカ」は、NHKの「2020応援ソング」として誕生。オーディションで選ばれた5人は踊る様子から“風鈴”をイメージして名付けられ、全国にダンスの輪を広げていった。
CD発売は昨年ながらキャッチーな歌と踊りは運動会や忘年会の定番となり、子供から大人まで歌い踊る姿が動画サイトを席巻。当年リリースではない楽曲の受賞は91年のKAN「愛は勝つ」以来、28年ぶりとなる。
この日はNHK紅白歌合戦のリハーサルからレコ大に向かう過密スケジュールだったが、アニメ映画「天気の子」の新海誠監督(46)を父に持つちせが合間に読書感想文の宿題を進めるなど“本業”の勉強と見事に両立。レコ大史に新たな1ページを書き加えた。