吉本新喜劇の帯谷孝史、たかじんさんネタでR―1初戦突破、69歳頑張る
吉本新喜劇のベテラン、帯谷孝史(69)が4日、大阪市内で行われたひとり芸ナンバーワン決定戦「R-1ぐらんぷり2020」大阪1回戦に出場。かつて似ていると言われていた故やしきたかじんさんのネタで笑いをとり、2回戦に進出した。
「R-1でたかじんのネタをやるのは初めて。(生前は)お世話になってね。(14年の死去後)いまだに悲しみでいっぱいやから。車の中でCDを聞いてるけど、(歌が)うまいね」としんみりしつつ、「(ネタをする)了承は得てるつもり。でも、向こうで怒ってるかもな」と笑った。
2分間のネタ中でふらつく場面があったが、「腰に力が入れへん。医者に行っても治らんって。神経らしい。痛みはなくて、力が入らないんや」と嘆いた。3月で70歳を迎えるものの「今でもモテるで」と胸を張る帯谷は、「内蔵は万全。腰さえ大丈夫なら、あと30年は生きるんちゃうかなという元気さ」と声を大にした。
R-1には毎年出場しており、18年には準々決勝に進出。昨年が2回戦止まりだったため、今年の目標を3回戦とする帯谷は「自分自身でぬるま湯につかってしまうのが嫌。(自分に)ショックを与えないかん。仕事もないし」と真剣な表情で語った。「ホンマは準決に行きたいけど、無理やわ。みんなすごい」という一方で、優勝賞金500万円について聞かれ「1億パーないけど、くれるんならもらうわ」と目を輝かせていた。