嵐、貫禄の歌手別トップ! 瞬間最高は出場者ダイジェストの42・3% …紅白毎分視聴率
昨年大みそかに放送された「第70回NHK紅白歌合戦」(総合、後7・15)の毎分視聴率が6日、明らかになり、今年いっぱいで活動休止となる大トリの嵐が歌手別トップの40・8%を記録した。2位は氷川きよし(42)の40・4%、紅組トリのMISIA(41)、RADWIMPS、ビートたけし(72)らにも注目が集まった。令和初の紅白の瞬間最高視聴率は勝敗を発表する直前の42・3%で、欅坂46からMISIAまでの歌唱を駆け足で振り返る場面だった。(数字は関東地区。ビデオリサーチ日報調査データをもとにデイリースポーツが集計)
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嵐の根強い人気が証明された。昨年1月に、20年限りでの活動休止を発表してから初の紅白。櫻井翔(37)が白組司会を務め、米津玄師(28)とのコラボ曲でも魅了した。
大トリにふさわしい数字だった。紅組トリのMISIAからバトンを受け、VTRから「A・RA・SHI」の歌唱に入ると、視聴率は40%台に。「嵐×紅白 スペシャルメドレー」の2曲目「Turning Up」に入っても大台をキープ。歌唱終了時に40・8%を記録した。白組が優勝し、櫻井が審査員を務めたタレント・上沼恵美子(64)から優勝旗を受け取り「最高でした」と声を掛けられた場面も同じ40・8%だった。
嵐に続いたのは氷川だった。「紅白限界突破スペシャルメドレー」のラスト、投げキスをした場面でこの日初の大台超えとなる40・4%をマーク。最新曲「大丈夫」を披露後、ボディスーツに着替え、アニメ「ドラゴンボール超」主題歌「限界突破×サバイバー」を熱唱。別人のようにロックで激しくパフォーマンスする姿が話題を呼んだ。
「特別企画」で歌手として初出場したたけしも注目度は高く、さすがの数字で歌手別5位に入った。セーター姿で、自身が作詞作曲した「浅草キッド」(86年発売)を熱唱。下積み時代を歌った曲の間奏では、拍手に照れながら2度頭を下げた。歌い終えると、感極まった表情で潤んだ目をしばたたかせた。歌唱中とラストの場面の2度、39・2%をたたき出した。
紅組では、抜群の歌唱力で実力を見せつけたMISIAが、歌唱のラストで歌手別3位となる40・1%を記録。「天気の子 紅白スペシャル」で大ヒット映画とコラボしたRADWIMPSが歌手別4位の39・4%をマークした。
なお、番組を通しての瞬間最高視聴率は、紅白それぞれの組の得点を集計している間に、出場アーティストのダイジェストを流した場面で、42・3%だった。関西も同じ時間帯で46・0%、歌手別は嵐の43・8%だった。