国母被告に懲役3年を求刑 裁判官へ「大麻と関わること全てが違法とは思えない」とも
米国から大麻を密輸したとして大麻取締法違反などの罪で起訴された元五輪代表のプロスノーボーダー、国母和宏被告(31)の初公判が8日、東京地裁で開かれ、検察側は懲役3年を求刑した。
国母被告は、パーマをあてた短めの髪に、黒のスーツ、黒のネクタイを着用。アゴと鼻の下のひげを伸ばしていた。左手薬指に指輪をはめ、袖からタトゥーをのぞかせたいでたちで現れた。
裁判官に対して「今後違法なことはしないつもり」と話したが、今後の大麻との関わりを問われて「大麻と関わることがすべて違法なこととは思えない」と話す。さらに、一切やめるのかという問いには、少し考えて「うーん、いろいろ勉強して…」と話すにとどまった。その上で、「ご迷惑をかけて深く反省しています。本当に申し訳ないと思っています」と謝罪した。
国母被告は2006年トリノ、10年バンクーバーと、2大会連続で冬季五輪に出場。起訴状によると、一昨年12月に知人の男と共謀し、米国から大麻製品約57グラムを隠した国際スピード郵便を都内へ発送、同31日に成田空港に到着させて密輸したとしている。関東信越厚生局麻薬取締部が11月6日に逮捕した。12月3日には保釈保証金300万円を納付して保釈された。