ゴーン被告に反論続々 逃亡会見に森法相、日産前社長ら
金融商品取引法違反の罪などで起訴され、保釈中に中東レバノンに逃亡した前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)が8日、現地で逃亡後初めての記者会見を開いた。
被告は逃亡の経緯について「私を助けようと関わってくれた人々を危険にさらしたくない」と回答を拒否。米メディアには日本政府関係者を含め事件に関与した人物の実名を公表するとしていたが、レバノン政府との関係を考慮するとして日本政府関係者の実名も示さなかった。
名指しで批判された日産の西川広人前社長兼CEOは9日、「裁判で有罪になるのが怖いということで逃げた」、豊田正和社外取締役は「法律違反して国外に出ている人の自作自演にお付き合いしている暇はない」、川口均元副社長は「不正や会社の私物化の問題についてきちんとした説明ができなかった」と辛らつな反応。
森雅子法相は会見で「それ(不法出国)を正当化するために、国内外に向けて、わが国の法制度や運用について誤った事実を殊更に喧伝し、到底看過できない」と述べた。