ゴクミ、山田監督を陰で「洋ちゃん」 寅さん出演要請後、吉岡秀隆へ連絡「大変だ」
女優の後藤久美子(45)が11日、TBS系「サワコの朝」(前7・30)に出演した。後藤は1996年にパートナーの当時F1レーサーだったジャン・アレジ氏(55)が居住するフランスへ渡って以降、海外生活が続いている。
今回、映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」で23年ぶりに女優復帰した後藤は、山田洋次監督(88)からの手紙が決め手だったと明かした。「まず共通の友人を介して電話でお話をしていて、『これこれ、こういうことを考えています。今まで撮った分をコラージュしてみると、なかなか面白いんだよ。だからね、久美子ちゃん、いいお返事を待ってますよ』って言われたんです。『NOとは言わせない』という感じで」と山田監督の熱意を振り返った。
「どうしよう」と困惑した後藤は、「寅さん」で共演経験があり、帰国時に食事に行くなど親交が続いている俳優・吉岡秀隆(49)に「大変だ!大変だ!洋ちゃん(山田監督)がこんなこと言ってる!」と連絡したという。司会の阿川佐和子氏(66)から「監督のことを洋ちゃん」と呼び方をつっこまれると、後藤は「もちろん、監督の前ではそんなことはとても…」と小声になった。
山田監督からの手紙は電話から約半年後に届いたといい「『どうしても、泉(後藤の役名)に出てほしい。だから、泉役の君が必要だ』と。分厚いお手紙でしたよ」と明かし、「読んでるうちに、私が引き受ける、引き受けないなどと考慮する権利すらないのだろうと思いまして。監督がこういう作品を作りたい。そこに私も必要だというならば、これはきちんと成し遂げなければいけないことだと」と決意したという。
阿川氏から久々の復帰への不安を聞かれると、「第一の不安はセリフが覚えられるかでしたね。家族みんなの生活が入り込んでるので、正直、自分の生活というものが入る隙間もなく何年も来ているので。まず、申し訳ないけど、みんな(家族)を追い出して、スペースを作らないと、セリフは入らないだろうと思って。それがクリアになったときに、『まあ大丈夫かな』と(思えた)」と振り返った。