野球の聖地・甲子園で初の成人式 ジェット風船で祝福 銀傘下スタンドを陣取る

 野球の聖地に新成人が集った。兵庫県西宮市の成人式「二十歳を祝うつどい」が13日、同市内の甲子園球場で実施された。同球場での開催は今年が初めてとなる。

 芝生の養生や施設の改修期間であることからグラウンドへの立ち入りは禁止されたが、バックネット裏の銀傘下スタンド席に新成人が陣取り、最前列付近に舞台を設置する形で行われた。西宮市では約5300人が今年、新成人となった。

 高校野球の試合開始時に鳴らされるサイレンとともに始まった式典中には、「何かチャレンジする気持ちを持ってほしい」と阪神の矢野監督からの祝辞がバックスクリーンのビジョンで流されるサプライズも。三本締めで終わった式典後には、阪神タイガースの七回裏の攻撃時の恒例の儀式も実施。有志の実行委員会発案のプログラムとして、用意されたジェット風船を振り袖やスーツを着た新成人全員で飛ばし、大盛り上がりとなった。

 西宮市の成人式は昨年まで同市内の兵庫県立総合体育館で行われていたが、アクセスの悪さや収容人数の関係もあり、阪神電鉄の許可が下りたことで今年から甲子園開催に変更。同体育館は阪神タイガースの2軍本拠地である鳴尾浜球場のすぐ隣にあるが、今年から1軍の本当の本拠地に一気に“格上げ”された形だ。

 西宮市では毎年11月に、市内の市立小学校6年生全生徒で行う運動会「西宮市立小学校連合体育大会」(通称・小連体)、同中学生全生徒で行う「中連体」を甲子園で行っている。“西宮っ子”にとっては成人式の“聖地”開催も一生忘れることのない自慢の思い出となりそうだ。

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