宮沢氷魚 幼い頃「クォーターでいじめられた」 インターは「オアシスだった」
俳優の宮沢氷魚(25)が17日、大阪市内で行われた初主演映画「his」(24日公開)の先行上映会で、共演の藤原季節(24)とともに舞台あいさつを行った。
宮沢は、周囲にゲイであることを知られることを恐れながらも、一途に元恋人・日比野渚(藤原)を思う30歳の井川迅を演じた。迅とは似ているといい、「僕も悩みごとは自分で解決したい人間。自分を追い詰めて苦しくなるところが共感できる」とコメント。
さらに、THE BOOMの宮沢和史(53)を父に、米国人ハーフのタレント・光岡ディオン(54)を母に持つ宮沢は「迅は生きづらいところで育った。僕も小さいころ、クォーターということでいじめられた。(通った)インター(ナショナルスクール)はハーフや日本語が話せない子もいてオアシスだった。日本だと外人扱いで、産まれた米国では『ジャパニーズだな』って。居場所はどこにあるんだろうと思っていた」とかつての自分の思いを正直に告白した。
また、藤原については「とにかく熱い男で、真剣にものごとに向き合う。初めて会ったときに『この人、すごいな』と感じたのは、台本がボロボロだったこと。ページがちぎれそうで、これだけ作品に向き合うのはステキだし、同じ役者としてこうなりたいと思った」と絶賛。藤原は「僕はメモ魔なんで」と照れながら返し、宮沢については「一言で言うと、発光している」と輝きに触れた。