シンガー・ソングライターの平松愛理（５５）が１７日、神戸市の神戸新聞松方ホールで、復興支援ライブ「１・１７ＫＯＢＥ　ＭＥＥＴＩＮＧ（コウベ・ミーティング）２０２０～２５年間ありがとう」を開催。６００人を前に「部屋とＹシャツと私～あれから」「美し都」など１４曲を熱唱した。

　震災発生２５年を機に、コウベ・ミーティングは最後に。ステージで平松は「ラスト公演になりますが、２５年培ってきたことは永久に不滅。震災は忘れられることはない」と涙を流した。

　昨年１０月、開業医だった父が８９歳で他界。今後の人生をを考える契機になった。「表現者として歌をつくる、歌うという音楽人生を全うする。勇気と人を笑顔にさせる音楽の力を伝えたい。日本のいろんなところで歌を届けたい」と区切りをつけた理由を説明した。

　震災発生時はインフルエンザにかかり、都内で療養中だった。被災しなかった罪悪感が、復興支援ライブを続ける原動力だった。「２５年ずっと自分を責め続けてきた。気持ちにつじつまを合わせるためにやり続けた」と四半世紀を振り返った。