日活の後輩・高橋英樹 悲痛 宍戸錠さんと「58年ほどの付き合い。残念」
日活アクション映画「渡り鳥」シリーズなどで活躍し、「エースのジョー」の愛称で親しまれた俳優の宍戸錠(ししど・じょう)さんが東京都世田谷区の自宅で死去したことが21日、分かった。俳優・高橋英樹(75)が都内で取材対応し、宍戸錠さんを悼んだ。
日活の先輩である宍戸さんとは「抜き射ちの竜 拳銃の歌」(64年)、「刺客列伝」(69年)、「博徒百人」(69年)など多くの作品で共演。公私にわたって親交があり、「日活時代から58年ほどの付き合いでした。残念です。昭和を代表する、日活で育ったわれわれのスターでした」と惜しんだ。自宅が近かったこともあり「一緒に遊び、マージャンもしましたし…。思い出がいっぱいあり、寂しいです」と沈痛な表情で語った。
自身は日活ニューフェイスの試験で「錠さんのまねをして、それで通ったんです」と明かした。初めて会ったのもその試験の日だったという。宍戸さんが受験者が集まっているところにやってきて、「いいのいるか?」とのぞき込み、「いねえな」と帰っていってしまったと、なつかしそうに振り返った。
「愛すべき大先輩でした。われわれの指針でした。もうちょっとお元気でいてほしかったです」と残念がった。
高橋はこの日、「第31回日本ジュエリーベストドレッサー賞」の特別賞を受賞し、都内で行われた表彰式に出席した。