宍戸錠さん 早かったテレビへの切り替え…「どっきり」野呂圭介「皆さんに影響」
21日に86歳で死去した俳優・宍戸錠さんと、日本テレビの名物バラエティー番組「元祖どっきりカメラ」で長く共演していた俳優の野呂圭介が22日、フジテレビ系の生番組「直撃LIVEグッディ!」で、宍戸さんとの秘話を明かした。
野呂は日活の後輩で宍戸さんとは60年来の親交があり、鈴木清順監督作品など共演も数多い。
野呂は「潮時かなと思って(昭和)44年に僕は(日活を)辞めたんですよ。その時に、錠さんに『お前辞めてどうするんだ』、『行くところはあるのか』って言われて。『良かったら俺の事務所に来いよ』なんていうことになって、それで錠さんの事務所にご厄介になることになって。仲いいってことで、僕が一緒に『どっきり』に出ることになったんですよね」と、「元祖どっきりテレビ」に出演することになった経緯を明かした。
野呂は「最初の頃はみんなバカにしてましたよね、テレビをね。当時言われてたじゃないですか、電気紙芝居なんてね」と、かつての映画人のテレビへの格上意識を説明。そんな中でいち早く銀幕からブラウン管に活躍の場を移し、バラエティー番組で一時代を築いた宍戸さんの先見の明を「錠さんは早かったと思いますよ。切り替えが早かったんじゃない?知らず知らず(他の映画人の)皆さんに影響を与えていたと思いますよ。錠さんは。テレビに出始めてね」と指摘した。
野呂は宍戸さんに「大恩人ですよ。錠さんに事務所に呼んでもらえなかったら、日活を辞めてどうなっていたか分かりませんよね」と感謝していた。