中村獅童 “不倫”役どころに「人間味のある男です」…自分とは「正反対」
歌舞伎俳優の中村獅童(47)が28日、都内で行われた赤坂大歌舞伎「怪談 牡丹燈籠」(5月5日初日、東京・赤坂ACTシアター)の製作発表会見に出席した。獅童は恩人の側女と密通の不義を犯す源次郎を演じるが、自身の役どころを「手を出しちゃいけない奥さんに手を出しちゃう。人間味のある男です。自分とは正反対で、僕自身はやっぱり生真面目と言いますか。自分にないものを演じきることが役者の仕事なので」と解説した。
報道陣から「不倫ということですよね」と芸能界をにぎわしている東出昌大(31)の不倫騒動を想起させる質問が飛ぶと、獅童は「そういうことですよ。歌舞伎には、非常にどうしようもない人がたくさん出てくる。例え殺人鬼でも、歌舞伎になると『しょうがないよね』となるのが、不思議な魅力です」と答えた。
同舞台は、三遊亭圓朝の落語が原作で、三大怪談噺のひとつとされている。赤坂歌舞伎は獅童と共演する中村勘九郎(38)、七之助(36)兄弟の父、故中村勘三郎さんが2008年に始め、今回は3年ぶり6度目の公演となる。勘九郎は「3年ぶりの赤坂歌舞伎。本当にうれしく思う。新たな挑戦もありますので、歌舞伎好きの方にとっても真新しい牡丹燈籠になると思っています」と話し、激励に訪れた赤坂芸者を見やり、「前回はなかったので、今回はぜひお座敷を」とにやついていた。