上皇さま一時意識失う 皇居・吹上仙洞御所で 症状は回復
上皇さまが29日午後6時半ごろ、住まいの皇居・吹上仙洞御所で一時意識を失って倒れられた。宮内庁が30日午後、発表した。
近くにいた上皇后美智子さまが支えて非常ブザーで侍医を呼んだ。侍医が駆け付けた際も上皇さまに意識はなく、いびきのような息づかいをしていたが、しばらくして意識が戻り、担架で寝室に運ばれて医療的な処置を受けた。倒れた後は夕食を取らず、就寝した。
30日午前に宮内庁病院で頭部の磁気共鳴画像装置(MRI)検査と専門医による診察を受けたが、脳梗塞など原因となる所見は見つからなかった。症状は回復しており、30日朝はいつも通りに起床し、朝食を食べた。
天皇、皇后両陛下も報告を受け、大事に過ごしてほしいと案じているという。