沢尻被告「全てが幻害、心の底から後悔」偽りの友情から抜け出せなかった【一問一答】

 合成麻薬MDMAなどを所持したとして、麻薬取締法違反の罪に問われた女優・沢尻エリカ被告(33)の初公判が31日、東京地裁で開かれた。起訴内容を認め、被告人質問では謝罪と反省の弁を繰り返して、「女優への復帰は考えていません」と芸能界を引退する覚悟も示した。検察側は懲役1年6月を求刑し、即日結審。一般傍聴19席を巡って希望者2229人が殺到した。判決は2月6日に言い渡される。沢尻被告の一問一答は以下の通り。

  ◇   ◇

【人定質問】

 -職業は?

 「無職です」

【被告人質問・弁護側】

 -違法薬物と認識していたか。

 「はい。撮影中の作品も撮り直しを余儀なくされ、経済的にも損害を与えてしまった。深くおわび致します」

 -家族にはどんな思いでいるのか。

 「つらい思いをさせた。母は外出できなくなるなど不自由になり、精神的にも苦労をかけた。兄には心配をかけて裁判にも来てもらった。申し訳ない」

 -保釈後は何をしていたのか。

 「病院に入院していました。医師の診察の下で薬物が体に与える影響や依存を調べた」

 -MDMAは依存が認められなかった。

 「安心した。大麻に関しては軽い依存が認められた。やめられると思っていたのでショックでした」

 -誘惑にどう立ち向かっていくのか。

 「治療を続けて誘惑のある悪い環境には立ち入らないようにして生活したい。交友関係も見直したい」

 -交友関係を断ち切るために何かしたか。

 「携帯電話を解約。SNSツールを閉じました。弁護士に預けています」

 -女優復帰は?

 「考えていません」

 -理由は。

 「影響力のある立場の人間としてあまりに身勝手な行動。多くの方を裏切り、傷付けてしまった代償があまりに計り知れず、復帰を語れる資格はないと思います」

 -今どんな思いでいるのか。

 「現実から逃避した世界で薬物がつなげてくれた偽りの友情にとらわれ抜け出すことができなくなっていた。全てが幻でした。結果、全てが害。心の底から後悔しています」

 -今後の決意は。

 「しっかり更生するために継続的に病院に通っていきたい」

【同・検察側】

 -止められなかったのはなぜ。

 「いつかはやめられると思ってた。それが大きな間違いでした」

 -原因は考えたか。

 「コントロールできると思っていた。自分の甘い考えです」

 -甘い考えとは

 「…(20秒沈黙。回答できずに次の質問へ)」

 -やめる気があるなら、原因を考える必要がありましたよね。

 「…(10秒沈黙)。それは今、自分の中で自問自答しています」

 -薬物再犯率が高いのは知っていると思うが、再犯しないためにはどうすればいい。

 「言葉で言うのは簡単ですけど、しっかり決意してやらないと誓っていくことだと思います」

【同・裁判長】

 -薬物に対する抵抗感はなかったのか。

 「嘘をついていることの罪悪感はすごくありました」

 -なぜ断ち切ることができなかったのか。

 「交友関係を断ち切ることができませんでした」

【最後に一言】

 「仕事でお世話になっている方にご迷惑おかけした。全て自分の甘さが招いたこと。自分で謝って許されることだとは思っていません。しっかり更生して反省することが唯一のつぐないです。このようなことがないように必ず立ち直ります」

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