ユーミン万感 苗場ライブ40年「新入社員なら定年。フサフサがツルッパゲ」
シンガー・ソングライターの松任谷由実(66)が2日、新潟・苗場プリンスホテルで、40回目の開催となる恒例のリゾートコンサート「SURF&SNOW in Naeba」をスタートさせた。40年の歴史を振り返りつつ、人生2度目となる東京五輪への期待を明かし、高まる五輪熱をさらに熱くするべく、歌でサポートすることを誓った。
1981年、上越新幹線が開通していない時代に遊び心から始まった苗場ライブは、今回で公演回数294回、動員数36万人を達成する。ユーミンは「新入社員なら定年。フサフサの人ならツルッパゲ。あっという間です」とほほ笑んだ。
銀世界の苗場に通い続けて40年。体調不良で継続危機が迫っても「ここまで足を運んでくれるお客さんを裏切りたくない」と点滴を打ってステージへ。記念すべき節目に「夢のよう。ずっとここにいるような感覚」と万感の思いを吐露した。
今年は54年生まれのユーミンにとって2度目の東京五輪が開催される。自宅付近に米選手のキャンプ村ができることから「東京にイベントが来てるということを日常に感じられる」と、ひそかな楽しみが生まれた。
昨年末の紅白歌合戦で「ノーサイド」を披露したように、自他共に認めるラグビー好き。注目競技は7人制ラグビーで「中村亮土選手と堀江翔太選手が良い。男同士の絆はかっこいい。見に行きたい」と、昨年のラグビーW杯日本大会以上の熱戦に期待を寄せた。
東京五輪に向けて制作中という39thアルバムは「どこかスポーティーな香りも入るアルバムになる」と、五輪に影響を受けた作品になりそう。本職の歌で五輪熱を盛り上げることを誓った。
今年は40thのロゴが施されたステージに、“氷の世界の魔女”を思わせるシルバードレス姿で登場。代表曲「BLIZZARD」をはじめとするリゾートソングから五輪を意識した新曲「NIKE」まで、全21曲で1400人を魅了した。