韓国映画「パラサイト」非英語映画史上初の作品賞 最多4冠「ジョーカー」に完勝
米映画最大の祭典、第92回アカデミー賞の発表・授賞式が9日(日本時間10日)、米ハリウッドで開かれ、ポン・ジュノ監督(50)が手がけた韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4冠を獲得した。非英語映画の作品賞受賞は史上初となった。最多11部門にノミネートされ、ライバル視されていた「ジョーカー」に完勝した。
多様性に欠けると批判もあった同賞だが、全編韓国語のみの同作が頂点を極め、92年の歴史を一気に塗り替えた。
壇上に立ったジュノ監督は「韓国にとって初のオスカーだ」と快挙に大喜び。クエンティン・タランティーノ監督へ尊敬の念を打ち明けた上で「明日の朝まで飲み明かします!」と喜びが爆発した。
昨年のカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した同作は、全員失業中の貧しい家族と、IT企業を経営する裕福な社長一家という相反する2つの家族の出会いから始まる物語。公開5週の日本ではすでに興行収入が15億円を突破している。