藤井七段、朝日杯3連覇逃す 準決勝で完敗「苦しかった」…大会初黒星、連勝16で止まる
将棋の最年少プロ棋士・藤井聡太七段(17)が11日、都内で行われた朝日杯将棋オープン戦準決勝で千田翔太七段(25)に115手で敗れ、大会3連覇はならなかった。過去2連覇していた藤井七段は、同大会での初黒星。大会の連勝は16で止まった。
藤井七段は後手となり、戦型は得意とする角換わりに。千田七段が序盤から積極的な指し回しで、研究手順を披露。藤井七段は長考を余儀なくされ、持ち時間40分を使い切った段階で千田七段の消費時間はわずか4分と、大差をつけられた。
中盤から終盤に向けても、千田七段の冷静かつ思い切りのいい指し回しに押され、徐々に戦局は不利に。途中、粘りは見せたが、反撃のチャンスをつかめないまま、最後は押し切られた。
藤井七段は終局後、サバサバした表情で「ずっと形勢は苦しかった」とコメント。「(千田七段に)強く踏み込まれ、分岐点はあったと思いますが、正しい手を選ぶことができなかった」と完敗を認めた。3連覇を逃したことについては「また実力をつけて、頑張りたいと思います」とあくまで淡々と話した。